8月1・8・22日の3日間に「白夜月蝕の少女航海紀」が8公演上演されました。今回も実験公演ということで四谷の「坊主バー」が会場となりました。が、とにかく狭い。8日の最終回でさえ椅子を取っ払って立ち見とした程で、森永が出る楽なぞどうなることかと思われたが、みな考えることは同じで敬遠したようで、そんなにひどい混みようではなかった。今回も客席に仕込みがいるが、彼女らは照明係も兼ねていた。
バンドマンになるため、密航してフランスへ行った彼に会うため、アイドルになるべく芸能プロのスカウトを待つ少女、いやもう少女と呼べる年齢ではないかもしれない。それでも彼女は今日も待つ。この酒場「赤いランプ」で。
高取氏が演出ノ-トに記していた通り、このヒロインは何もしない。今回W(トリプル)キャストが多かったため、非常に多くのバリエ-ションが見られた。お嬢ちゃんな森永もなかなか良い。スギウラ花岡コンビは今回もかっさらって行く。やや目立ち過ぎか? スギウラさんも花岡には容赦無いようで、結構痛そうだった。一ノ瀬とのラブシ-ン(?)では、冬のソナタやタイタニックごっこもやっていた。自前と思われる扇子は、新撰組。相変わらずはまっているようだ。松井上杉先生の逝っちゃってる感じもいい。花井も花岡も食いすぎ(笑)。ただ、ポッキ-を口に入れすぎてしゃべれなかったり、相手役がなかなか出てこなくて本当に待子ちゃんだったり(照明係が呼びに行った)はいくら実験でも×だろう。
今回は赤いランプのおみくじ。イラストのますみちゃん、AキャストもBキャストも素晴らしい出来。飴当たりも健在で大当たりもあった。尚、戯画集は最終日のみの販売であった。