10月6~12日にザムザ阿佐ヶ谷にて月蝕歌劇団本公演「ステーシー~少女ゾンビ再殺談」が上演されました。15・16・17歳の少女達が突然死した後、ゾンビとして蘇り人を喰らうという奇病が全世界で流行した。ゾンビ達はステーシーと呼ばれた。発症した少女達はみな多幸感に満ちた笑いを発したことから、この症状はニアデスハピネスと呼ばれた。ステーシーを葬るにはその身体を165以上に分割するしかない。この為再殺隊が組織された。人が人を殺す狂気にある者は自殺し、ある者は涙し、またある者は心を閉ざした。愛娘を失うことに耐えられない敷島博士は、再殺後のステーシーを復元しチップを埋め込み、操る技術を開発する。それを悪用し世界征服を目論む新興宗教団体。一方超能力を持つ畸形少女達を隔離していた施設でも、一人がニアデスハピネスを発症する。超能力を持つステーシーの発生を怖れ、ステーシー化する前に少女達を殺すべく、再殺隊が施設へ向かう。
今回久々に本公演に森永理科が出演、ニアデスハピネスのけたたましい笑い声を轟かせた。伶奈さんとりりかちゃんは敷島博士の娘として、ステ-シ-化し再殺されたあとチップを埋め込まれ復元された。唯ちゃんは超能力を持つ少女の一人であったが、その能力は明らかにされなかった。前回『白夜月蝕の少女手記』でトリプルキャストながら主役を演じた大島朋恵が、超能力を持ちながらニアデスハピネスを発症した三つ目の少女として今回も活躍した。またクライマックスの山本貴子の魅せ場や木塚咲の長セリフなど見所も多かった。生誕12年祭で予告編として上演された、伶奈さんが一ノ瀬に斬られる場面もあった。「静かなるドン」の競売で売れなかったソファベッドは今回も使われた。
9日夜の部では、原作者の舞台挨拶もありましたが、あいにくの台風の為に大槻ケンヂ氏の到着が遅れ、急遽PANTAさんが登場。見に来たのに何でここにいるの?と言いながらも、稲妻のメイク姿で繋いでいました。今回台風に見舞われた為に、預かった荷物や傘の返却が狭い階段で大混乱、一部のお客さんはエレベーターで搬出されたらしい。今回
おみくじ売りは歩美ちゃんと新人の山田慶子ちゃん(17)。ずっと2人で務めていた。
また土日の昼の部と夜の部の間には詩劇ライブと称する出し物が上演され、これまで歌と朗読であったライブに芝居の要素が加わった。また土曜のみに橋本美香・松尾真冬が2曲歌うコーナーもあった。おなじみ物販コ-ナ-には今回出演していない花岡が登場。10代最後と言いながら、はりに頭をぶつけていた。遅ればせながら20歳、おめでとう!
6日の上演前には公開ゲネプロがあったが、客席は花道より後ろに限定され、その分血糊等が飛んでいた。伶奈さんとりりかちゃんで、ゲネプロの観覧者の中で見覚えあるお客さんの数を賭けていたとか(^^)。
11日の上演前には、FCイベント「エクリプスパーティー」が行なわれた。今回は森永・大島・白永・村上・一ノ瀬・山本・松宮が参加したが、LRイベントのように客席と舞台がはっきり分かれてしまい残念。お茶類とお菓子類が配られ、質疑応答が行なわれた30分だった。歩美ちゃんは1年たったので研究生から昇格できると思っていたようだが、なにせ中学生なので、まだ研究生のままらしい。森永は自分みたいな性格の男の人は絶対嫌だそうだ。客に配られたお菓子とは別に役者用には、助六寿司、歌舞伎揚げ等があったが舞台に掛けてあるのでしょうか? 尚、来年は月蝕歌劇団創立20周年だそうだ。