月蝕歌劇団創立20周年記念連続公演

新撰組in1944〜ナチス少年合唱団〜

2005.10.5〜10  ザムザ阿佐ヶ谷

 10月5〜10日にザムザ阿佐ヶ谷にて「新撰組in1944〜ナチス少年合唱団〜」が上演された。今回は木塚咲や三坂知絵子といったお馴染みの客演に加え、合沢萌・天正彩や工藤槙依、さらにMarvel Yellから8人等を迎えてにぎやかな舞台となった。

 突撃隊の力を過信し軍をも抑えようとするレームに手を焼いたナチス宣伝部長ゲッペルスは、その暗殺のためアイ・レ−ンに依頼し新撰組を呼び寄せる。銃の供給を代償にレ−ムを暗殺した新撰組だったが、ロマの少女カリンやユダヤの少年ハンスと親しくなった土方はア−リア人種以外を劣等民族とするナチスに反発し追われる身となる。近藤・沖田を失い薩長軍に追い詰められた北海道共和国の土方。薩長は吉田松陰の教え「朝鮮・支那・台湾・フィリピンを治め、米英に備えよ」に従い、後に大陸で行う弾圧はナチスのそれと変わらないものだった。アイ・レ−ンは両親を大日本帝国陸軍(東洋鬼)に殺害されていた。その悲劇を食い止めようとしていたのだった。逃げ延びた土方は薬売りの歳三に戻り薩長の要人を暗殺し、遂には北海道共和国が勝利する。

 歩美ちゃんはちょうど明治維新を習ってるそうで、史実とごっちゃにならないか心配だ(笑)。どん槙依はハンスと親しい合唱団の少年ベックや酒場での踊り子を演じた。今回酒場での土方がワインを飲むシ−ンになぞらえ、コップワイン(\300)が販売され、担当の娘が注いでくれるとあってお神籤共々盛況でした。どん槙依によって「月蝕ワイン」と名付けられたようだ。お神籤は今回も凶が飴当たりだった(^^)。今回の戯画集でサインにaが足りなくて「知らんが」になってると突っ込まれた歩美ちゃん、誤字脱字満載の戯画集〜と売り文句にしていた(笑)。しかしくじ売りの時にお釣りの計算でフリーズする事があり、「数学は苦手だけど国語は得意です。」と言い訳?したらしい(^^)。

月蝕歌劇団創立20周年記念連続公演

盲人書簡−上海篇−

2005.10.13〜18  ザムザ阿佐ヶ谷


 10月13〜18日にザムザ阿佐ヶ谷にて「盲人書簡−上海篇−」が上演された。こちらは寺山修司作品なのでレビュ−が書けません(爆)。手術の甲斐もなく失明した少年探偵団の小林は、実はめくらのフリをしているのだった。見たくない物を見ない為にめくらのフリをするうち本当に光を失うというお話(そうなのか?) 少年も年齢を取り、いつまでもそのままではいられないというお話でもある(本当か?) 光と影の作品なので、舞台を暗黒が支配し、マッチの火やハンドライトの灯がそれを切り裂く。寺山作品らしく、母親からの自立や娼婦の姿が描かれた。

 また鶏のウィリアム君や鯉が活躍したが、鯉が客席に飛び込むハプニングもあった。劇中唐突に「月食!」との台詞があるが、17日は本当に月食だったらしいが東京地方は雨だった。また15日の昼の部は幻想世界が崩壊するシーンが実際に体感できた(^^;)。ちなみに杉並区は震度4だったらしい。

 どん槙依は総督の息子と見合いをする少女役で、とてもか・わ・い・いのだが怒らせると怖いようだ(笑)。しかも、ミイラにやられてからミイラになったらしい。新撰組では男役だった合沢がお色気担当で、ずっとボンテ−ジ姿。花井美香ちゃんは手品師役や娼婦役でブリッジ等身体のしなやかさを魅せてくれた。新撰組で沖田を演じ喀血した笹生はこちらでも血を吐く娘。スプラッタ−と呼ぼう(爆)。

 籤は「飴当たり」となっていますが、2日めからは飴でなく生写真に変更に。誰か食べたな(^^)。この写真はよりどり3枚\700で販売されていた。また、籤は予定数を越える人気で、急遽出演していない役者や高取氏も書いたそうだ。カーテンコールでは寺山修司生誕70年にちなんで「戦争は知らない」を歌った。また、連続公演の楽には高取氏から20年を振り返っての挨拶があった。なお、歩美ちゃんはこの連続公演でちょうど入団2周年になるそうだ。これからも頑張ってください。          

月蝕歌劇団詩劇ライヴ
皆既月食の夜に

2005.10.8・9,15・16  ザムザ阿佐ヶ谷
 土日はすっかり恒例となった詩劇ライブ「皆既月食の夜に」も行われた。いつものように歌い終わったかわい娘ちゃん(笑)が誘拐されるが、月形まりもは海外旅行中だ。少女探偵団のピンチを救ったのは自称名探偵冥王まさこ。帰国した月形に、挨拶代わりに「月蝕仮面はお前だ!」と突きつける。ここで次週に引っ張ります(爆笑)。

 翌週には、前回のあらすじが説明されたが、見ていない方はわかったかな?(^^;) 2人の月蝕仮面と少女探偵団を捕らえ処刑しようとする冥王まさこ。そこへ月蝕仮面が現れ2人を救い出す。月蝕仮面は3人いる?! もうどうなってるのかわからない展開。冥王まさこを倒し少女探偵団を救出する。何も知らずに倒れている冥王まさこを助け起こそうとした小ちゃん、月形に「こいつが私たちを捕らえたんです」と教えられると捨ててしまいます(^^)。

 曲は出演者に加え水音戯(愛葉るび)やダ−スコちんドン隊、黒色すみれが数曲ずつ披露した。『魔女の鏡』では合沢ボ−カルにダンスが天正・松宮、リンダ婦人の会(今年1月家畜人ヤプ−)再結成であった。

月蝕歌劇団20周年の宴

2005.10.10  ザムザ阿佐ヶ谷
 10月10日の夜は「月蝕歌劇団20周年の宴」と題してパ−ティ−が開かれた。ザムザ阿佐ヶ谷の客席がほぼ一杯になる盛況ぶりで、飲食物は役者達が届けてくれた。飲み物はビ−ル、烏龍茶、オレンジジュ−ス、日本酒など。ビールは足りなくなって途中で追加された(笑)。食べ物はフライドチキンやサンドイッチに餃子、寿司に混じってカレ−があるのが珍しいか。

 乾杯で高取氏は旗揚げの時10年は続けると宣言し、10年で格好よくやめるつもりだったが、もう少し、もう少しでここまで来てしまった。スタッフに恵まれたおかげだ。若い女の子を取っ替えひっ替え出して邪道だと揶揄する輩もいるが気にしないと語った。来賓や関係者に混ざってPANTAさんも挨拶していた。その後はビデオ上映会。初期の作品から「金色夜叉の逆襲」まで駆け足で15作品を紹介した。「家畜人ヤプ−」で木塚の雪隠候補生姿に喚声があがっていた。 

トゲトゲトカゲ

2005.9.30  HEAD POWER
音娘。 9月30日にHEAD POWERで行われたトゲトゲトカゲの司会を音娘。が務めた。今回のテ−マは音楽とア−トの融合。音娘。の2人も次第に感化されていく…。網靴下を買ってきて、アイラインをひいて、果ては唇を黒く塗って死化粧のよう。白塗りは小麦粉だそうだ。そのくせトークは素だったりする。メイク落とせるのか不安だそうだ。ふと「私達のポリシ−は?」10月はライブを休んでゆっくり考えるそうだ(ウソ)

メルメル破廉恥印ライヴ

2005.10.20  池袋手刀
 10月20日に池袋手刀にてメルメル破廉恥印最後のライヴが行われた。今日は「戮さん(て誰?)のお誕生会」だそうで、ステージ上には飾りつけがなされ、ケ−キにはろうそくが立ててある。客にはカラムーチョやポテトチップ、おせんべいが振舞われる。一方ドラムスのアンパンマンは客席にあんぱんを投げつける。「皆さん気をつけてください、私もさっき攻撃されました」と小ちゃん。蝋燭に火が点けられ会場から戮さんが呼ばれる。小ちゃんの音頭で『Happy Birthday』が歌われる。

 MCではこのバンド4年やりましたと、ちょっとしんみりモ−ド。でも最後とか解散といった説明は一切無し。知らない人は今日が最後とは思わないだろう。トランプでもやっててくださいと客にトランプを渡し、卓球持って来たと小ちゃんがリクさんに渡すと対戦が始まる。よし、いい感じになってきたと次の曲へ。今回は割りと初期の曲が多いそうだ。

 今後の予定では全員がそれぞれ自分のスケジュ−ルを同時にしゃべる。こんな点にやっぱりもう一緒の活動は無いのか・・・と思ってしまう。先に言い終わった小ちゃん、指ですくってケ−キのクリ−ムを食べてます(笑)。この手でマイク持つとべとべとになってしまうと、手を拭きつつそれでも、最後の曲です!と言った後には間が空く。感無量といった感じでしょうか?最後まで力いっぱい歌い上げたのだった。


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