~香取優花芸能生活5周年記念レビュー~

「シンデレラストーリー」 (寄稿・PPP)

 制服向上委員会っていうフィールドにおける一番の特異性であり醍醐味は、メンバーのコと彼女の成長過程を永きに亘り共有できること。橋本美香の17年は別格にしても、星川りりか9年、片平妃奈子8年…。アイドルっていう文脈では通常ありえない長さのスパンで、そのコが成長してゆく様を見守り続けることができる。それも、小学校高学年~中学あたりのコを5年とかの期間に亘って見続ければ、劇的な変化は一目瞭然。もはやまるで親目線だ。

 で、香取優花。

 彼女がSKiに入ったのは、小学校6年生。僕らが昔からいるメンバーに対し半分ふざけてよく言う“まだこんなちっちゃかった時”ってのが、ふざけてじゃなくリアルだった年頃だ。しかも、記憶の中にある当時の彼女は本当にちっちゃくて見るからに小学生然としていた。当時のSKiはグループとして“卒業”して半年。「高品位美少女倶楽部」っていうユニットでデビューした彼女は、“旧・制服向上委員会”を知らない最初の世代。ニューウェーブ世代って言えば聞こえはいいが、要はSKiファミリーっていうユニットの集合体として命脈を細々とつないでいたいわば制服向上委員会史上で一番の不遇の時代を支えてきた世代、例えるならば、90年代前半でバブルが脆くも弾け飛んだあと空前の平成大不況下で社会人生活をスタートした、僕らポストバブル世代のようなもんだ。

 「制服の日」から「IDOL RUSH」への移行っていう形での定期公演の中断。SKiっていうグループの先行きが見えない中で前後して入った同期メンバーが次から次へと辞めていく中、それでも彼女は(表現は悪いが)しぶとく生き残る。いや、ただ漠然と“生き永らえ残った”だけではなく、その間に彼女は大人びて綺麗になり、何よりそのパフォーマンスは着々と成長を続け力を蓄えていた。

香取優花 そして、再始動。制服向上委員会を知る最後の世代、小川杏奈・清水花梨と彼女、同じく“ポスト制服向上委員会”の不遇な時代を一緒に支えてきた後輩・京本百加の4人に、新しく綺羅星の如き16期生の面子を加えた“新生・制服向上委員会”。その中核を担うに相応しいパフォーマンスは、飛び道具としての面もあったBlack Angel.だけに納まることなく、『パリの恋人』では聴かせる曲を淡々と歌い上げ、『恋・青春・少女』のポップでちょっぴり不条理な世界観をさらりとこなす。ビジュアル面でも、宮野愛沙との二枚看板として制服向上委員会を背負って立つ存在となった彼女は、気付けば身長も160cmを遥かに超えて、今やすっかり“スーパー美少女”だ。

 こんな、香取優花っていうコの成長の“シンデレラストーリー”を最初から今まで、そしてこれからも見届けられ共有できるっていう、アイドルファン冥利に尽きる悦び。こんな愉悦こそが、僕らが制服向上委員会っていうフィールドに20年もの永きに渡って通い続ける、最大の原動力。そして、僕らの期待以上に鮮やかに“シンデレラストーリー”の階段を昇り続ける、香取優花。

 制服向上委員会5周年、おめでとう。そして、これからも彼女の物語に、幸あらんことを。

5周年記念インタビュー

HOMEへ MENUへ